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今さら聞けない!ITP問題説明できる!?Webマーケティング業界が抱える問題


スマホん
今さら聞きにくいんだけどITP問題ってなんだっけ?

ITP問題ってなんとなく説明できるけど、詳細を理解できていない。。。

などWebマーティングの仕事に就いていて今さら聞きにくいってことありませんか?

とくにこのITP問題を野放しにしている人も多いかもと思い、まとめてみました!

私自身最近はアプリマーケの方が多いのでITPから離れていましたが、かなり進化してます。。。!

目次

今さら聞けない!ITP問題説明できる!?Webマーケティング業界が抱える問題

スマホん
ITP問題と聞くとCookieの保持期間が制限されるんでしょ?

くらいの説明しかできないケースを現場で多く見るような気がします。
私もその程度しか説明できなかったので非常に恥ずかしい思いをしました。。。

Cookieに関してまとめている記事はこちら

ITP問題とは?

ITP(Intelligent Tracking Prevention)はユーザーを複数サイトにわたりトラッキングすることはセキュリティやプライバシーの観点より問題があるということで、AppleがブラウザのSafariに実装した機能です。

このITPによってiOS11以降(macのSafariも含む)、Safariで利用されるサードパーティCookieの利用ができなくなりました。

AppleのSafariは国内のモバイルブラウザシェア率1位、PCを含めたブラウザシェア率2位のため、ITPは無視できない問題なのです。

モバイルブラウザシェア

Source: StatCounter Global Stats – Browser Market Share

 

ブラウザシェア

Source: StatCounter Global Stats – Browser Market Share

またこのITPはバージョンアップするごとに機能のアップデートがなされ、日々進化しているので、広告媒体社はいたちごっこ状態になっています。

ITPのバージョンアップ遍歴

ITPは最新のバージョンでいくと2.3まで進展しています。

それぞれのアップデート内容を見ていきましょう。

ITP1.0

発表日:2017年9月
内容:
サードパーティCookieが制限される。
過去に訪問履歴のないドメインLP(広告遷移した後のLPなど)から直帰した際、セッション終了後サードパーティCookie情報は24時間後に無効となり、30 日で削除される。

ITP1.1

発表日:2018年3月
内容:
サードパーティCookieが制限強化される。
過去にサイトに訪れたユーザーでも24時間以降はCookieデータが削除される。以前は30日は残っていたが、このアップデートにより24時間しか残らなくなるため、相当制限が厳しくなった。

ITP2.0

発表日:2018年9月
内容:
サードパーティCookieがさらに制限強化される。
過去サイトに訪れたことないユーザーでもCookieを即時削除される。

ファーストパーティCookieの利用が制限
4つ以上のサイトにリダイレクトされたcookieは即時削除される。
トラッカーとして判断された場合、Cookieのリファラ情報が削除される。

ここではターゲティングするサードパーティCookieと識別されたものは即時削除というものがかなりの衝撃だったのとファーストパーティCookieが制限され始めたことが衝撃でした。

ITP2.1

発表日:2019年3月
内容:
ファーストパーティCookieの制限が強化される。
Javascriptを使用したファーストパーティCookieの有効期間が7日間に制限された。

ITP2.2

発表日:2019年4月
内容:
ファーストパーティCookieの制限がさらに強化される。
Javascriptを使用したファーストパーティCookieの有効期間が24時間に制限された。

ITP2.3

発表日:2019年9月
内容:
ファーストパーティCookieの制限が超強化される。
ファーストパーティCookieはローカルストレージにも記憶されており、そのローカルストレージの情報を一部の広告媒体が使用していたことから発展。
ストレージのデータも最大7日間で無効になりました。

広告配信におけるITP対策

各広告媒体社がITP対策用のタグを発行し、対策をしている。
しかし、広告媒体であるGoogleがサードパーティCookieを今後使用しない方針を発表しており、Apple社の動きに同調する姿勢を見せている。

そのため各社トラッキングの方法に関しては新たな計測方法を模索し始めて入るのが現状なのです。

ITP2.3においてローカルストレージまでだめとなった今、「CNAME(シーネーム)」対策を行っているASPがいます。

これはドメインのDNS設定を利用した手法で広告主のドメインのDNS設定を変更してもらい、新たにトラッキング用のサブドメインを切ってもらいます。(CNAME設定)

そしてそのサブドメインへのアクセスを広告ASPサーバーに向けることで、ファーストパーティCookieをサーバー側から埋め込むことを可能にする手法になります。
サーバー側から直接埋め込むことでITPの影響は受けないため有効な手段となっています。しかし、いつまでこれが有効なのかは不明です。

まとめ

ITP問題はWebマーケティングの世界では死活問題になっています。1ユーザーとしては全く影響ないものの会社としてはかなり影響があるでしょう。

マーケターならこの問題をしっかり理解し、状況に応じてしっかり説明する必要があるかと思います。
私もアプリマーケティングに寄っていましたが、この問題にはしっかり向き合っていきたいと思います。







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