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LINE広告運用のやり方【設定編】ターゲティング(年齢 / 性別 / 地域など)・その他設定

最近LINE広告を運用するようになったという方もいるのではないでしょうか。

月間8,400万人(※2020年6月時点)が利用するコミュニケーションアプリのため、かなりリーチできる広告メニューになっています。
またLINE広告ネットワーク(FIVEを取り込んだ)にも配信することができるのでかなりリーチできる範囲が広い広告媒体となっています。

でも

ポイント

・どういうターゲティングができる?
・どういうキャンペーン設計したらいい?


という疑問が出てくるかと思い、今回はLINE広告の基本的なやり方について解説していきたいと思います。

目次

LINE広告運用のやり方【設定編】

アカウントはすでに開設できているところからスタートしていきます。

キャンペーン設計

構造としてはオーソドックスな3階層構造。

ポイント

①キャンペーン
└②広告セット
└③広告

この3階層です。
キャンペーンと広告セットをどのように分けるのがいいかをまず設計していきます。

キャンペーンの設定

まずは目的選択となります。

目的

・ウェブサイトへのアクセス(ウェブサイトへのアクセスを増加させる目的)
・ウェブサイトコンバージョン(ウェブサイトへのコンバージョンを増加させる目的)
・アプリのインストール(アプリのインストール数を増加させる目的)
・アプリのエンゲージメント(アプリの起動回数を増加させる目的)
・動画の再生

続いて基本情報を入力する箇所がありますが、ここでステータスを「利用可能」から「一時停止」を選択しておくことで、広告が承認された段階でいきなり広告が出てしまうなんていう事故を防ぐことができます。

基本情報

・キャンペーン名
・ステータス

そして、掲載期間を設定。

掲載期間

・今日から継続的に配信
・開始・終了日を設定

予算設定

そして一番重要なのが、任意設定箇所の予算設定です。

LINE広告はキャンペーンで設定できる予算は、

・上限なし
・上限の予算を設定(任意)
└月予算の設定もしくは全期間の予算設定

ができます。
つまりキャンペーン単位では日予算を設定できないのでご注意ください。
ここがけっこう運用しにくいポイントでもある。。。

広告グループの設定

ここでは様々な設定ができます。

基本情報

・広告グループ名
・ステータス変更

ターゲット設定

・地域
└都道府県>市・区のレベルで設定可能
└選択地域に住んでいる人、働いている人、最近いた人の掛け合わせでも設定可能
※除外地域も設定可

・性別
└すべて
└男性
└女性

・年齢
└下は設定しないor15歳〜50歳まで5歳刻みで設定可能
└上は14歳〜49歳or設定しないまで5歳刻みで設定可能

・OS
※PC配信はできません。

・興味関心 / 行動(テレビの視聴頻度など他) / 属性(配偶者の有無など他)

・作成したオーディエンス

広告フォーマット

・インストリーム動画への配信有無
※こちらを選択するとLINE LIVEアプリに配信できるが、固定CPCでの配信に限定されてしまうので注意が必要

広告の配信

・広告の配置
広告の配置は大きく分けると2つあります。
「自動配置」「配信先を編集」です。

そもそもLINE広告の配信先は2つあります。
LINEアプリの中とLINE広告ネットワークです。

LINEアプリはご存知の通り、コミュニケーションアプリのLINEです。
その中には様々は広告枠があります。

ポイント

・Smart Channel
・LINE NEWS
・タイムライン
・ウォレット
・LINEマンガ
・LINE BLOG
・LINEポイントクラブ
・LINEショッピング
・LINEチラシ
計9箇所

それ以外にあるのがLINE広告ネットワークです。
これはLINE社が束ねるアドネットワークになるため、様々なアプリの広告枠に配信ができるため、リーチする数を大きく増やすことができます。

LINE社が媒体資料でアピールしている配信先のアプリは下記のようなアプリになります。


引用:LINE公式媒体資料

ルナルナやC Channelなど女性系の配信先が多いような印象です。

最適化と入札

・最適化と入札
もっとも広告運用者にとって重要なのがここの「最適化と入札」の部分です。

入札単価の設定方法は

ポイント

「コンバージョン数の最大化を目的に自動で設定」
「クリック数の最大化を目的に自動で設定」
「手動で設定」

の3種類から選ぶことができます。

多くの案件は「コンバージョン数の最大化を目的に自動で設定」を選択することになるかと思います。
しかし、特に獲得単価を重視しない案件では「クリック数の最大化を目的に自動で設定」や「手動で設定」を選択し、運用する案件もあるかと思います。

・最適化の対象
ウェブサイトのプロモーションの場合は、「コンバージョン」か「カスタムコンバージョン」を選択できるようになり、最適なコンバージョンページをカスタムすることができます。

アプリインストールの場合はインストールで固定となり、アプリイベントの最適化まではまだできません。

2021年にはアプリイベントに対して最適化ができるようになるのではないかなと思います。

・課金方法
ここはウェブサイトのコンバージョン目的の場合は「CPM課金」が固定で決まっているが、アプリのインストール場合は「CPC課金」と「CPM課金」を選択することができます。

・入札戦略
ここも運用者は迷うと思います。

ポイント

「イベント単価の上限を設定」
「イベント単価の目標を設定」
「単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化」
「入札額の上限を設定」

の4つの選択肢があり、運用者は状況に応じてこれを選択しなければならない。

CPA/CPIを絶対遵守しなければならない状況の場合は、「入札額の上限を設定」、CPA/CPIをほどほどに担保しつつCV数を稼ぎたい場合は「イベント単価の上限を設定」、CPA/CPIは少し乱れてもいいのでCV数を稼ぎたい場合は「イベント単価の目標を設定」などが考えられます。

状況に応じて使用するのだが、初期段階では「イベント単価の上限を設定」を選択し、ある程度CV数を確保し、機械学習をなるべく早く終わらせることが重要です。

・目標CPA
ここは目標通りの入札金額を入れるようにしましょう。
GoogleやTwitterなどは目標の数倍に設定することが勧められていますが、LINE広告は目標通りの額を入札することが重要です。

・予算設定
広告グループでは1日での日予算を設定することになります。
学習を早く進めるにはここの日予算を十分確保する必要があります。

目標CPA500円
A:設定日予算 5,000円
B:設定日予算 30,000円

AとB両方とも設定の日予算を満額消化した場合に得られるコンバージョン数は

A:10コンバージョン
B:60コンバージョン


となります。

もちろん多くのコンバージョン数を稼いだほうが学習完了までのスピードが早くなるため、Bの日予算が最適といえます。

そのため、目標に応じて初期段階に予算をしっかり確保できるかが先の広告運用に影響してくるので予め想定しておきましょう!

広告を設定

広告は静止画と動画を配信することができ、特に静止画(1200×628)、動画(16:9)は広告枠すべてに配信できるフォーマットになっています。

ほか静止画(1080×1080)、動画(1:1)はウォレットにはでないが、視認性の高いフォーマットのため、CVRを高めるフォーマットともいえます!

キャンペーン設計はどんな感じに設定する?

LINE広告は広告グループにおいて様々な設定ができるため、キャンペーンは目的に応じて、広告グループはその詳細なターゲットで設定する。

例1)広告フォーマットで分けるアプリインストールプロモーション

キャンペーン①:iosのインストール
└広告グループ①:静止画
└広告グループ②:動画

例2)性別で分けるWebプロモーション

キャンペーン①:Webコンバージョン
└広告グループ①:男性
└広告グループ②:女性

など設定項目がたくさんあるので、様々な設計ができるが、広告運用者がもっとも重要視するところは最短で企業が求めているKPIに到達すること!
そこで重要なのは最適な機械学習ができる環境を整えること。

細かく設定するあまりに1つの広告グループに透過する予算が足らずに1日1日の学習機会が少なくならないようにしましょう!

経験上、広告運用の初期段階では1つのキャンペーン目的に対して多くても2つの広告グループまでにしておくことが大切だと思います。

結果を見ながら広告運用をしていく中で、細分化していけば大丈夫です!

データをしっかり溜めて次の施策を打てるように

広告配信を行うことで様々なデータを溜めることができます。
先ほど記述した中にオーディエンスデータの選択があったと思いますが、まさにそれがLINE広告を配信していく上で重要な部分となります。
imp / click / CVデータなど様々なデータをLINE広告に溜めることができ、リターゲティング配信に用いたり、類似拡張配信(Lookalike配信)に使用することができます。

ターゲティングを絞った配信を行ったのちに類似拡張配信を行い、潜在顧客層にリーチしていくことができるようになる。
またアプリマーケティングの場合は計測SDK(MMP)よりデータのポストバックを行うことで課金者の類似拡張配信を行えるようになる。
配信前にAll media sourcesのイベントをポストバック設定をすることで配信初期段階から拡張配信を行うことができるようになります。

データの扱いをどうするかによって施策の数が変わってくるため、配信前にデータをどう扱うべきなのかは事前に設計しておくのをおすすめします。

まとめ

LINE広告は老若男女が使用しているアプリに配信することができるため、リーチ数が多いこととFacebook広告やTwitter広告、TikTok広告とはまた違うユーザーに当てることができる有効的な媒体となっています。
今回はそのLINE広告の設定内容について書かせていただきました。
設定内容も細かく設定することができ、地域ターゲもしっかり切ることができるのでマーケティング活動には重要な媒体になっていると思います!







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